今回登場してくれるのは、日本でのwebでのスノーボード動画配信の雄「P-can FACTORY」の代表者であり、スノーボードショップ「SlideLine」オーナーである、谷口尊人くんの登場です!
マサカリエアーで一世を風靡し日本一の大規模だったジャンプ大会、「TOYOTA BIG AIR」で3位入賞、伝説のスノーボーダー、テリエハ-コンセンが主催する選ばれたプロスノーボーダーのみが出場できる大会「アークティックチャレンジ」で4位入賞など、国内外で多くの賞に輝く実力の持ち主。
それとともに、「P-can FACTORY」で当時から独自の映像制作や配信にも携わりピーカンシリーズなど多くのヒット作を生み出す。現在では激戦区長野にスノーボードショップ「SlideLine」を構えるマルチプレイヤー。
いつもは静かで落ち着いた雰囲気らしい対談予定の店に入ると、なんだか騒がしい団体さんの姿が...
谷口尊人(以下 T):大丈夫これ?声撮れる笑!?
石崎(以下 I):多分、大丈夫だと思います...
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後ろの酔っ払いさん達:なんだコラー!ぼけ!表でろやー!ガン!バタン!ドン!...
スタッフさん:お客様(団体さんたち)、困ります...
--- 店を後にする団体さん一同....(実話です笑) ---
T: これこのまま放送したら良いんじゃない!?後ろのBGMがちょっとうるさいんですけどって言ってさ笑
I: 笑い過ぎて何聞こうとしてたか忘れちゃいました...笑
T: お客さんからよく聞かれるのが、ショップの人って夏何してるんですか?っていうことかな~。
I: そもそも夏は何してるんですか?自分もあんまり想像つかないんですけど。
T: 来年の準備かな。2月に来季ものの展示会が始まって、早いところだとそのまま2月中に発注出さないといけないね。それで、3月4月に試乗会とかでお客さんから予約取りはじめてって感じかな。そこからは、スノーボードを主軸に、スケートボードでこんな動きができればスノーボードにもつながりますよって目標を作ってあげたり興味を持って貰ったりしてるかな、この時期(6、7月)は。
I: 結構雪国だと、どうしてもお客さんも冬だけ横ノリって人が多いと思うんですけど、長野は小布施クエストだったりオフシーズンもスノーボードに関するアクティビティに行く人も多いんですか?
T: ん〜、そうだね。基本的にはうちは新しいお店だから、そもそもそういうオフトレ施設とかに行ったことないお客さんが多いから、逆に一緒に引っ張って遊びに行くことは多いかな。歴史のあるお店のお客さんだとお客さんにも歴史があるだろうからちがうかもしれないけど、うちの展開としては、気軽な感じでスノーボードを楽しむって感じかな。ガッツリマニアックっていうよりも、スノーボード好きなんですよって言う、週に1回だったり月に1回だったりするお客さんに、もっとこういう風にやったら楽しいですよっていうのを伝えたいなぁって思ってる。
そういう事をやってる動画や雑誌が無いなぁって思ってたんだよね、ずっと。初心者向けのハウトゥーとかはあるけど、それはやり方であってライフワークじゃないから。
I: 方法論ですもんね。
T: そうそう。だからライフワークの方を強くやりたかった。ある技のやり方をプロのレベルで教えてもなかなか伝わらない。
I: なかなか伝わらないですね、お互いのあたり前とか技術も違うわけですからね。
T: だから、その違いを埋めるために、こういう風にやったらスノーボード楽しいし、勉強になるんじゃないかっていうのを作りたかった。それで、webの(ピーカンファクトリーの)方を強くしていったんだよね。そのいちばん初めはパークなんかを動画で紹介する感じだったかな。
I: 今は普通になりましたけど、当時からきちんとパークやゲレンデの情報発信をしてるリゾートは多くないですもんね。
T: 今現在のパークをプロが遊んだらこんな感じです、かつ、こんなイージーな技やアイテムでも遊べるよって言うのを配信したい。
I: スキー場とか、パークって明日行くから昨日はどうだったか知りたいとか、そういうレベルの話ですもんね。何週間か前のパークとか、先週雪が降りましたって情報ってあんまり意味ないですもんね、行く時には目当てのアイテム自体無かったりとか笑
T: そうそう、だから出来るだけ「ナウ」を伝えて今こういう遊び方が出来るって言うのを伝えたい。その提案ってスゴい大事で、例えばハウトゥーとか作っても同じキッカーには入れるわけじゃないんだよね。イージーな360教えますって言って10メートルのジャンプ台飛んでも、(その動画を見てくれるレベルの子には) 無理じゃん。そもそも滞空時間とか違うし、同じ動きしても(もっと小さい簡単なアイテムでやろうとしたら)回転力足りないし。ちっちゃい(明日パークに行けばその場にある)アイテムでこんなことができますっていう可能性だよね。
その人に今できる可能性の提示をしてあげるって言うのが大切なんだよね。ここでこんなことが出来るかもしれないっていう意欲とか想像力を刺激してあげたい。
I: この人がこんな事が出来るなら自分はこんな風にして遊べるかなっていうのが、ある程度想像つきますもんね。
T: そうそう、だからプロだけがやってたら、それは難しいんじゃない?ってなるけど、いつも動画に出てくるキャシー(普通のOLさん)とか普通の女の子が出てきて、えっ、サイドインするんだ、みたいな笑
I: 横からもボックス入れちゃうんだ、みたいなkことですか?
T: このレベルで入れちゃうんだっていうのを伝えたい。みんな上手い人がやるもんだって思っちゃってるんだよね、上手い人も上手くない時からやってるハズなんだよ。そこの一歩を踏み出す勇気とか経験が分からないんだよ、はじめって。だから上手くないけど頑張ってやってみようって言う人の姿って、ちょっと俺もやってみようかなって思って、やってみてくれる人が結構いるんだよ。
例えば「キャシーさんのやってるの見て、俺もサイドインやってみたんですよ。そしたら骨折れました」って笑って言ってくれる人はいたね。
I: 笑!大体にしてキャシーさんファーストトライで失敗してウェア切れてましたしね笑
T: 試乗会とかでも「キャシーさんの大ファンなんです、サインください、あっ谷口さんのは結構です」とかあったもん笑