前回に引き続き、P-can FACTORYの谷口尊人くんが登場です。
前回の様子→
谷口尊人(以下T): 高校の時にスノーボードが上手くなりたいから、理科は物理取ったりしてたよ。
石崎(以下I): 尊人くんが!?マジですか!?
T: その時から如何に楽するかを考えてたからさ。その時代ってまだみんなハイカスケードとかウインデルスとか有名な海外のキャンプに行ってた時代だったんだけど、1週間とか2週間で3,40万かけていくわけよ。いやいや、10万円あったらトランポリン買って、1日1000回飛ぶ練習出来る。そっちの方が効率的に思えるんだよ。例えば720や900が出来ない人がいきなり山で練習するよりも、トランポリンで1080とか回れるようになってから山で練習した方が楽じゃん。
I: そう言えば、若い頃メッチャトランポリンしてたって言ってましたよね?
T: そうそう、1日8時間とか。
I: えっ!?8時間!?体壊れません?それ笑。
T: それが大丈夫だったんだよ、若い頃は。
T: とにかく色んな人に出会って、色んな事を経験して、人生を楽しめる幅を広げて欲しいんだよ。色んな事に興味を持って欲しい。色んな楽しい世界がいっぱいあってそれを知らずに終わるのはもったい無いっていうか。オレはスノーボードもすごい好きだけど、まず楽しいことがすごい大好きなんだよ。例えばこの間もバンジージャンプ行ったりしたんだけど、だからお客さんにもとにかく色んな人に出会って、色んな事を経験して、人生を楽しめる幅を広げて欲しいんだよ。
T: 色んな事に興味を持って欲しい。色んな楽しい世界がいっぱいあってそれを知らずに終わるのはもったい無いっていうか。楽しい事をたくさん知ってる人って、色んな人を巻き込めるじゃん。やっぱり人って魅力的な人について行きたくなっちゃう、そういう魅力的な人になって欲しい。
I: 誰かに影響を与えて巻き込めるのってすごい才能ですよね。
T: でも、そういう才能って誰でも伸ばせると思う。スノーボードが技術的に下手でもびびりでも作れると思う。いるじゃん、そういう人。自分のやってる事に対して自信を持ってじゃないけど、楽しんでいくんですって気持ちだよね。あの人がやってるんだからじゃあ自分もって、思ってもらうことが大事だよね。
I: この業界で尊人くんの言うような、スノーボード以外の業界を巻き込んでスポンサーを集める事のできる営業力だったり、頭のキレる話のできる人って、割とスノーボードに見切りをつけて別な業界に行ってしまう人が多い印象です。能力がある人が去って行ってしまうのは悲しいですよね…
T: しょうがないんじゃない?そういう人たちはスノーボードがしたいんじゃなくて、お金を稼ぎたかっただけなんだよ。お金を稼ぎたいだけだったら、いかに楽をして(効率的に)お金を稼ごうと思ったら、スノーボードなんて苦行なんだよ。でも、オレはお金を稼ぐのが1番じゃなくて、楽しい事をして、かつ、生きていけて、ある程度の収益もある事を作りたい。オレは今のスノーボード業界に一番足りないのは、選手を退いた後に収益を出せるシステムだと思う。ゴルファーならレッスンプロだったりとか、プレイヤーとしてみんなの望むような一流になれなかったとしても、収益の面では別な形で1流に近いものを生み出すことができる。そういうシステムを作っていけるようにしていかないとダメだなって感じてるよ。
T: オレはね、こだわらない事がこだわりなんだよ。結局固定概念を作ったらその世界で終わっちゃうからさ。今の自分がいいなぁと思ったものは取り入れるし、そう思わないことはやらない。だから30分後にもう一回同じインタビューしたら、違う事を言ってるかもしれない、っていうのがオレ。
I: でも、そうやって常に自分の考えをアップデートしていくのって意外と難しいですよね。過去の自分を否定する事もあるわけじゃないですか。
T: うん。でもね昔の事いちいち覚えて無いから、オレ。
I: それ、今回頑張って話させてもらった意味ありましたかね笑?
柔軟な発想とそれを形にすることのできる行動力!谷口くん、ありがとうございました。次回「Talk out」は初の女性ライダーの登場です、お楽しみに!