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青木 亮 vol.2

前回に引き続き、Global Snow Designの青木亮くんが登場です。

前回の様子→「Talk out -青木亮 vol.1-」

ソチのパイプはどうだった?

A: もともとディガー(パークやパイプを整備する人)は滑りたいしお金も無いしで経済的な面で生活のためにやりはじめたんですけど、そこから良いパイプが滑りたいってなったのは、(vol.1の話に出てきた)DEWTOURからですね。こんなにきれいで滑ってて気持ちいいパイプあるんか、みたいな。選手やって、良いパイプ滑って練習して、そしたらまあいつの間にか作るほうに徹するようになりました。ソチオリンピック終わったあたり位からですかね。

 

I: ソチも崩れちゃってパイプひどかったね、決勝まともに滑れてるライダーほとんどいなかったしね。気温が普段から高い日が多くて柔らかい雪面に強い日本勢は強かったね。


A: 予選でボロボロに壁が崩れちゃってて、決勝までに少し直したみたいですけど、大変そうでしたね。硫安か塩撒いて固めたかったんでしょうけど雪の中の水分が少なくて雪面がうまく硬く締まらなくて、壁の表面が砂漠の砂みたいにザクザクで映像見てても選手は大変そうでしたね。

(注:アルペンのレースやハーフパイプ競技では、気温が高くコース状況が維持できない場合、雪に色々な薬剤のようなものをまいてコースの表面を固めるのが一般的。)

本物を届ける

A: 立場とか地位とか関係なく、この業界でやっていくには、作るほうも選手も本物じゃなきゃいけないと思ってるんです。だから「GlobalSnowDesign」もでかくしたいととか、正直あんまりないっていうか、もちろん食っていかなきゃいけないし、ついてきてくれた会社の子をどう食わしていくかって考えなきゃいけないんですけど。

でも食わすためにはまず自分たちが本物にならなきゃ食っていけないじゃないっすか。


I: そうだね、誰かに価値を提供できる何かが、自分の中になきゃいけないわけだもんね。


A: とにかくお金やスポンサーに走るっていうか、好きじゃないんです。そういうのも必要だとは思いますけど。


I: それも才能のひとつじゃない?俺は自分自身でそういう動きが下手くそだから言うけど、ライダーは自分自身が商品だから、いかに自分を高く売って自分に投資して、また次につなげていくのが必要なわけだから、実力以上にサポートがあるってことは営業力があるってことなんじゃない?悪いことじゃないと思うけどね、まあそればっかりになるとね...

A: 確かに悪いことじゃないとは思うんですけど...

話しをできる人っていっぱいいますけど、僕らはスノーボードの技術で売ってるんでしょって。そういう人ってなぜかどんどんスノーボードしなくなるし現場から遠ざかっていくじゃないですか、なぜか。


I: ん~、なぜかね、なんでだろうね。


A: 本気で目の前のことにぶつかってない人が多すぎて、だからディガー業界も今苦しいんだと思います。すごい予算が十分あった時代があったはずなのに...


I: 予算に見合うパークやパイプじゃなかったのが多かったってこと?


A: はい、その時のツケが今回ってきてるんだと思います。だから、ちゃんと本物作って、お客さんに満足してもらって、お金もらって、本物の仕事としてやっていきたいですね。

技術屋でいたい

I: 初級上級問わず良いものってリスクが少ないし面白いもんね。変なストレスが無いから、自分がうまくなった気になるよね。


A: そうそう、今まで出来ない新しいことがパッとできちゃったりしますもんね。


I: 日本はわりとゲレンデのパークとかパイプの作り手、つまり、経営側と、ディガー、オペレーター(圧雪車に乗る人)で作りたいアイテムのイメージバラバラだもんね...


A: そこをうまくまとめたいんですよね。経営側は安全のためにアイテムを小さくしたがるけど、小さければ安全というわけじゃないし、コースの造成側も知識が足りないままやってる人も多いと思います。

I: 肝心なのはパイプもパークもスピードに対して、アイテムで体にかかるGをいかにうまく逃がしてあげれるかだと思うけどね。


A: そのためにはランディングをきちんと盛ったりとか、そういう技術的なことをふまえてディガーとしてスキー場の経営陣にも現場のオペレーターにもきちんと説明して説得できる立場の人になりたいですね。

去年の高鷲スノーパークのハーフパイプ
去年の高鷲スノーパークのハーフパイプ

I: オペレーター(圧雪車に乗る人)のおじさんの圧雪車の運転技術半端じゃないもんね、職人技だよね。


A: 逆に僕らの知識もオペレーターの人に伝えるし、雪の動かし方とか圧雪車の動き方も死ぬ気で学んで、オペレーターに作りたいもののイメージを正確に伝える技術を身につけなくちゃいけない。そして同時に会社側を売上などの数字できちんと説得して納得してもらうことも大事。
両方をいいとこに持っていけるようにしたいし、そうやって動いてきたのが今の高鷲スノーパークのハーフパイプだと思ってます。そして、最後はやっぱり自分は技術屋でいたいんです。

 

I: 高鷲のパイプの環境は年々よくなってるもんね、すごいと思うよ。そういう見えない部分での動きがあってこそなんだね、納得。


高鷲スノーパークでは今年も「GlobalSnowDesign」がプロデュースする大小2本のハーフパイプが楽しむことができます。是非一度お試しください。

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